Lab Animal(March 2005)より
- New UK Law Allows Stricter Punishment of Animal Rights Extremists -


                                          実験動物福祉担当 川端 賢

 イギリスでは、一部の動物愛護団体による過激な活動を封じ込めることを目的に、新しい法律が作られました。動物愛護運動の一環と称して動物実験を行う組織や実験従事者・関係者をターゲットにした破壊、中傷、脅迫といった犯罪的な行為がなされた場合、今後この新法によって厳しい刑罰の対象となります。
実験動物学の専門誌、Lab Animalの2005年3月号に今回の新法に関する記事が掲載されていましたので、以下に引用いたします。

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 1月31日、英国貿易産業省のパトリシア・ヒュイット大臣は英国内の動物愛護過激団体の活動を封じ込めるための新しい法律を発表した。「この法律は平和的な抗議運動を行う権利は侵害しない一方、動物関連の企業で働く無実の人々に対して反道徳的行為、時として非常に残酷な行為をも行う団体を厳しく取り締まるものである。過激団体は人々の命や暮らし、そして社会を脅かしている。この事実は断じて許されるものではなく、新しい法律はこうした行為に対して最長5年の刑罰を科する事が出来る。この新法によって企業や個人は安心してビジネスを営む事が可能になるであろう。」
 過激行為対策法案に盛り込まれたこの新法によって、動物実験機関が取り交わす契約や商業協定に対しての法律に反する手段を用いた威嚇・妨害を行う事、あるいは動物供給業者、顧客、その他の関係者や、動物実験機関関係者を非合法的に脅迫する事を罪とみなすことが可能となる。法案は労働組合や商品の不買運動などの抗議行動は対象外としている。
 英国内では昨年、200件近くの実験施設および100件以上の個人宅が被害を受けた。新法によって動物供給業者、企業の従業員とその家族、慈善ショップ、大学に対する攻撃者を適正に罰する事が可能となる。今後、動物実験機関に経済的なダメージを与える人物は起訴され、最長5年の刑罰を受けることになる。

                                                        訳:川端

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引用: Moshe Shalev, MSc, VMD, Column Editor. New UK Law Allows Stricter Punishment of
    Animal Rights Extremists. Lab Animal, 34, No.3, 14 (March 2005).






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